こしょう漬けとそば打ち体験(318)

 こしょう漬は、細く柔かい大根にこしょう漬の素を間に入れながら漬けた信濃町独特の漬物です。こしょう漬の素は各家庭で作ってある野菜、きゅうり・コショウ・コショウの葉・ミョウガ・シソの葉・シソの実等をなるべく若取りする。この地は夕方から夜にかけて露がしっとりと下りるので、水分を充分に含んだ野菜は、何ともいえない美味しくなかなかの好評です。
 最盛期のきゅうりは、朝と夕方二回に取り込み、野菜一〇キロに対し塩一キロの割で漬けます。水がなるべく早く上らせるために重石を強くして漬けます。これを三日〜四日位でいったんざるに上げ、新たに前回の半分の塩五〇〇グラムで漬け込みます。これを二番漬といいます。
 これを毎回くり返し二番漬の出来た物は大きな桶に次々と漬けこみます。これがこしょう漬の素になります。 大根は八月下旬から九月上旬に種をまき、株間は十五センチ間隔にして生育させます。
 秋になって大根を穫ってすぐに洗い、しんなりする程度に干し、太さは直型三センチ位までが最適と云われています。
 この大根、二〇キロに対しこしょう漬の素五キロを適量として交互に漬け込みます。この時、カライモがあれば同時に漬け込むと歯ざわりが良く美味しいと云われています。なるべく早く水が上るように押石を強くして、十二月中旬頃から、大きめな乱切にして食べると、御飯のおかずに、又御茶受けに最適であり、シソの風味とコショウの辛さが何ともいえない美味しい漬け物です。昔は餅つきのキネの音が聞こえてくるとこしょう漬か食べられると言ったそうです。
 この外に、リソゴの皮やかきの皮等入れて漬け込む方法もあります。
 厳寒の頃手打そばのタレに、このこしょう漬の水でいただく方法も我が信濃町ならではの食事かと思われます。昔、こしょう漬大根は、そばのいれこに蒔いたものだそうです。 

出典:ときわ会 原山ミヨイさん(おくらぶち 昭和63年3月 発行 信濃町生活改善グループ連絡協議会・信濃町)

 

                 

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318
こしょう漬けとそば打ち体験

塩漬けにした夏野菜の旨みと一緒に、ダイコンを漬け込む体験と

地元産の霧下そば粉を使ったそば打ち体験。

2日
4
11月

 

この体験メニューの具体的な体験コースのご案内です。

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318
こしょう漬けとそば打ち体験
1831801
こしょう漬けとそば打ち体験 モニター宿泊コース 第1回【1831801】
2018/11/17 14:00
2018/11/18 12:00
10
満員
信濃町地域交流センター・古間支館
信濃町地域交 流センター・古間支館
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